2023年9月中旬、猛暑が続いた今夏の気配はまだ色濃く残っていましたが、暦上では季節は秋へと移り変わり、少し前まで海水浴客等でにぎわっていた国道345号沿いも、今ではすっかり落ち着きを取り戻しています。
村上市浜新保に店を構えるマルチ鮮魚では、8月末で終了した素潜り漁の品ぞろえから、寝屋[ねや]漁港から仕入れる旬の地魚に切り替わり、店内の冷凍ケース内もなお一層にぎやかです。今回は、その中から店のイチオシ商品を教えてもらいました。
(取材日:2023年9月15日)
親子3人で店を切り盛り
店の前には日本海が広がり、正面には粟島が見えます
マルチ鮮魚は、店主の本間晴彦さんが30歳になったのを機に始めた、主に地魚の干物・乾物などを扱う店。魚は、さまざまな魚種がそろう地元・山北[さんぽく]の寝屋漁港から仕入れるほか、6/1~8/31の禁漁期には自ら素潜り漁を行い、目の前の海から天然の岩ガキやアワビ、サザエ、モズク等を採取して販売してます。
前日の夕競りで仕入れた魚を用途に合わせて手際よく加工
(左)店主の本間晴彦さん
(右)息子の大樹さん
開業から26年、妻・由紀美さんと二人三脚でやってきた店に、一昨年から息子の大樹[たいき]さんが加わりました。魚の処理や加工をはじめ、夏季には父・晴彦さんと素潜り漁を行い、ホームページやSNSでの情報発信にも力を注ぎます。「(素潜り漁は)昨年よりも採れる量が増えた。体は辛かったけれど、うれしかったですね」と破顔。その表情からは充実した様子がうかがえました。
これからが旬の魚介
産卵期を前に脂がのったアマダイを一夜干しに
禁漁期が明けた寝屋漁港には、さまざまな魚介が並びます。取材日には、タイ・アマダイ・アジ・ヒラアジ・カナガシラ・カスベ(エイ)・タコを仕入れた晴彦さん。これから冬にかけては村上名物の鮭や本ズワイガニが主力になります。
マルチ鮮魚の商品は、下記ショッピングサイトから購入可能です。気になる方はご覧ください。
※季節や漁の状況によって品ぞろえは変わります。あらかじめご了承ください
マルチ鮮魚 ショッピングサイト(外部リンク)
https://multi-sengyo.com/
鮭について
https://www.sake3.com/speciality/salmon
マルチ鮮魚のイチオシ
たこの味噌漬け(2パック入り 1,000円・税込)
寝屋漁港で水揚げされたタコを下ゆでし、独自に調合した甘めのみそに漬け込んでいます。柔らかなタコの身は、噛むほどにうま味があふれ、日本酒やビールのアテにもピッタリ。小袋に分かれているので、食べたい分だけ解凍できて便利です。
カマス干し(2尾入り 700円・税込)
秋から冬にかけて脂がのり、おいしくなるカマス。マルチ鮮魚では、大型で身が厚いカマスを選び、絶妙な塩加減でうま味を閉じ込めた一夜干しにしています。締まった身からあふれ出る脂と塩味で箸が止まらなくなる一品です。
マルチ鮮魚
所在地 村上市浜新保272
電話番号 0254-79-2070
営業時間 8:00~17:00
定休日 不定休
駐車場 5台
公式サイト
https://multi-sengyo.com/