はさがけ米の収穫。1条刈りバインダーを使い、根気よく刈っていきます。
8月下旬に始まった村上市内の稲刈りも、10月上旬にはそのほとんどが刈り終わり、「新米」のシールを貼った令和3年産米も店頭に並び始めました。
今回紹介するのは、村上市桃川の専業農家・佐藤譲(ゆずる)さんが営む桃川農園。佐藤さんの想いがいっぱいに詰まった米・野菜には、食べた人を“おいしい”以上に満たす何かがあるようです。
(取材日:2021年9月27日)
うま味のある“昔の味”を求めて
この日、佐藤さんは自宅近くの田んぼで、はさがけ米の収穫を行っていました。使用するのはバインダーという収穫機。4~50年前の器機がここでは現役です。
1反(10アール)の田んぼは、コンバイン*ならばものの十数分で刈り終わりますが、佐藤さんは2時間以上かけて収穫します。とかく稲刈りは大変ですが、佐藤さんは全身から汗を吹き出しながらバインダーを操り、田んぼの中を歩き続けます。
*農作物(米や麦など)の刈り取り・脱穀・選別を行う乗用の大型農機具のこと
バインダーで刈り取った稲は、写真のように結束されて放出されます。
この束を稲架(はさ)に掛け、秋の陽光と風で自然乾燥させれば、佐藤さんが目指す“昔の味”「村上市桃川産コシヒカリ はさがけ米」の出荷はもう目前です。
手間を惜しまない農作物づくりを実践
現在51歳の佐藤譲さん。45歳の時に勤めを辞め、桃川農園を起業しました。「若い頃からやってみたかった」という専業農家、かつて自分が食べて心底「おいしい」と感じた米・野菜・果物を作ろうと手間を惜しまずにやってきました。
その一つがこのはさがけ米。そのおいしさを、佐藤さんは「お日様の匂いがする、香ばしい米」と表現します。収穫から続く作業の煩雑さは前述しましたが、それに加えて桃川農園では、はさがけ米を無農薬・無化学肥料で育てるため、さらに手間がかかります。それでもその手間にこだわり、おいしさを追求するのは、ひとえに「楽しみに待っている人がいる」から。佐藤さんの挑戦はこれからも続きます。
桃川農園 こだわりの商品
画像提供:桃川農園
村上市桃川産コシヒカリ はさがけ米
(精米2kg 2,160円・税込)
農薬・化学肥料を一切使わず、有機肥料のみで育てたコシヒカリ。これをはさがけにし、自然の陽光と風でじっくり乾燥させることで、炊き上がりにお日様の匂いがするような香ばしい米になります。桃川農園・佐藤さんこだわりの米です。
画像提供:桃川農園
村上市桃川産特別栽培米 こしひかり
(精米5kg 2,916円・税込)
農薬・化学肥料を5割減で育てた新潟県認証特別栽培米。粘りと甘みがあり、冷めても硬くなりにくいので、普段の食事はもちろん、弁当やおにぎりにもぴったりです。
画像提供:桃川農園
焼きいもプリン[絹芋・紅芋・紫芋]
(6個セット 1,980円・税込)
桃川農園が育てた3種類のサツマイモに、オークリッチの平飼い卵を合わせた口当たり滑らかなプリン。サツマイモの自然な甘さ、良質な卵のこくが存分に味わえます。
画像提供:桃川農園
冷凍焼きいも
(1パック[2~3本/約600g]1,080円・税込)
じっくり寝かせて甘みを引き出し、昔ながらの石焼きで焼いたサツマイモを真空冷凍に。温めて食べるもよし、半解凍で冷たいスイーツとして食べるのもオススメです。
上記商品や季節の野菜・果物はオンラインショッピングサイトから購入できます。
●Marchel(マルシェル)
●Yahoo!ショッピング
●食べチョク
桃川農園・佐藤譲さんが追求する「昔の味」とは、自然の中でたくましく成長し、また愛情を注いで育てた米や野菜・果物の味(おいしさ)のことなのかもしれません。佐藤さんが思い描く「昔の味」をぜひご賞味ください。
桃川農園
所在地 村上市桃川474
電話番号 0254-75-5529
営業時間 9:00~17:00
定休日 土・日曜日、祝日
駐車場 4台
公式サイト
https://momokawanouen.com/