HOMEおすすめ特集 > むらかみやげ

むらかみやげ むらかみやげ

新潟県村上市で生まれ
全国・世界で愛されている逸品の数々。
作り手の情熱、商品に込められた想い
などとともに紹介します。

 


記事中で紹介している商品価格・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

 

こちらもご覧ください!
もらってうれしい・贈って喜ばれる
村上の定番土産といえばコレ!

 

%e6%9d%91%e4%b8%8a%e7%89%9b%e3%83%9c%e3%82%bf%e3%83%b3 %e9%ae%ad %e5%9c%b0%e9%85%92 %e6%9d%91%e4%b8%8a%e8%8c%b6 

%e3%81%8a%e8%8f%93%e5%ad%90 %e6%9d%91%e4%b8%8a%e6%9c%a8%e5%bd%ab%e5%a0%86%e6%9c%b1 %e7%be%bd%e8%b6%8a%e3%81%97%e3%81%aa%e5%b8%83

 

2020/01/22

越後村上 竹炭塩・竹炭工房

%e7%ab%b9%e7%82%ad%e4%bd%9c%e3%82%8a%e3%81%ae%e6%a7%98%e5%ad%90

 

村上市街地を抜け、海べりを走る国道345号を北へ。途中、風光明媚で知られるドライブスポット・笹川流れを通り抜け、今回の取材先がある村上市府屋へ向かいます。

今回、おじゃましたのは越後村上 竹炭塩・竹炭工房(たけずみえん・たけずみこうぼう)。この社名はご存じない方でも、「すみれ工房」といえばピンとくる方もいらっしゃるかもしれません。2019年9月末に一度廃業し、その後、多くの要望が寄せられたため、同年12月に新しい社名で業務を再開しました。

 

%e6%b8%a1%e8%be%ba%e7%a4%be%e9%95%b7

代表の渡辺保文さんは『いいモノを作っているのに、なんでやめるんだ』という顧客の声に背中を押されて再開を決めたと話します。「(炭は)黒ければ何でもいい、なんて言う人もいますがね    」と言葉少なに話しますが、自社の竹炭を用いた製品には並々ならぬこだわりを持っています。

 

%e7%ab%b9%e3%82%92%e5%88%87%e3%82%8b

%e7%ab%b9%e3%82%92%e5%89%b2%e3%82%8b

%e7%ab%b9%e3%81%ae%e7%af%80%e3%82%92%e6%8a%9c%e3%81%8f

竹炭の原料は、山北や朝日地区、そして隣県・山形の庄内地方の孟宗竹(もうそうちく)を使用。収穫した竹は2~3年かけて自然乾燥させ、油分を抜きます。乾燥が十分でないと焼く時にはぜてしまい、製品にはなりません。その後、窯に入れるために長さを調整し、さらに四つ割りにして節を抜きます。

 

%e7%ab%b9%e7%82%ad

%e7%a0%95%e3%81%84%e3%81%9f%e7%ab%b9%e7%82%ad

こうして用意した竹を、二つある窯で450~500度で焼き上げます。身が厚く、硬質な孟宗竹は、焼成後も形がしっかりと残ります。それを用途に合わせ、さまざまに加工します。

竹炭そのものは消臭・調湿・抗菌等の作用があります。また、飲料水を浄化したり、炊飯時に使用すればご飯がふっくらと炊けるといった効果も期待できるそうです。

 

%e5%a1%a9%e4%bd%9c%e3%82%8a%e3%81%ae%e6%a7%98%e5%ad%90

%e4%b8%8a%e3%81%92%e3%81%9f%e3%81%b0%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%81%ae%e5%a1%a9

同社の看板商品の一つ、竹炭塩(ちくたんえん)。その原料となる塩も工房内で作られています。目の前に広がる日本海からくみ上げた海水を煮詰め、結晶化した塩を取り出します。これを手作業で一本ずつ竹筒に詰め込み、丁寧に焼き上げるとオリジナル商品の竹炭塩が出来上がります。

 

今回は、この竹炭塩を使用した商品を3点紹介します。

 

%e6%97%a8%e5%a1%a9

%e6%97%a8%e5%a1%a9_%e7%9b%9b%e3%82%8a

竹焼き塩 旨塩(うましお)(100g入り 648円・税込)

竹炭塩をパウダー状に加工、塩に含まれる微細な竹炭が味をまろやかにしてくれます。サラダや豆腐に振りかけたり、ステーキや焼き鳥の仕上げに、刺し身に付けて食べるのもオススメです。

 

%e3%81%8a%e6%89%8b%e7%b4%99%e3%81%a7%e9%80%81%e3%82%8b%e5%a1%a9

封筒の塩(20g入り 346円・税込)

切手を貼って投函すれば、旅先からお土産として竹炭塩が送れるというアイデア商品。写真の他にも、竹炭塩に赤シソパウダーを混ぜたおにぎりの塩【紫】、唐辛子パウダー入りのお肉の塩【赤】、ブラックペッパー入りのお肉の塩【黒】があります。

 

%e3%81%88%e3%82%93%e3%81%ba%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%86

%e3%81%88%e3%82%93%e3%81%ba%e3%81%84%e3%81%a8%e3%81%86_%e3%83%a8%e3%83%aa

竹炭塩 えんぺいとうⓇ
袋入り(45g入り 432円・税込)
わっぱ入り(15g入り 356円・税込)

竹炭塩入りのこんぺいとうは、口に含むと最初にまろやかな塩味、そのあと優しい甘みが広がります。温かいお茶と一緒にどうぞ。塩分補給アイテムとしてもオススメ。

 

 

これらの商品は工房でも購入可能ですが、下記でも一部商品を取り扱っています。

大観荘せなみの湯
益甚
岩船港直売所
道の駅 笹川流れ(夕日会館)
道の駅 神林(穂波の里)

 

 

一度は廃業となり、姿を消したこれらの商品ですが、愛する人たちの声により工房には再度火が灯り、窯は赤々と燃えています。再び動き出した工房が作り出す、竹炭塩や竹炭製品をぜひ一度手に取ってみてください。

 

 

 

%e4%bd%9c%e6%a5%ad%e5%a0%b4%e3%81%ae%e6%a7%98%e5%ad%90

越後村上 竹炭塩・竹炭工房
所在地 村上市府屋77-1
電話番号 0254-77-4661
営業時間 9:00~18:00
定休日 土・日曜日、祝日
公式サイト >>> http://www.take-sumi.org/

 

2019/12/16

岩船港鮮魚センター

%e5%b9%b2%e7%89%a9%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc

 

瀬波温泉街の立ち寄りどころの一つ、岩船港鮮魚センター。広い店内には、旬の鮮魚をはじめ、干物やみそ漬けなどの店独自の加工品も豊富にそろい、多彩なアイテムがひしめき合います。

 

%e9%ae%ae%e9%ad%9a%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc%e5%85%a8%e6%99%af

%e3%83%95%e3%83%bc%e3%83%89%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%88%e3%81%ae%e6%8f%9a%e3%81%92%e7%89%a9

%e9%87%8e%e8%8f%9c%e8%b2%a9%e5%a3%b2

また、食事処(海鮮処 番屋)や軽食を提供するフードコート、地元の採れたて野菜を扱う直売所、和菓子店なども併設。村上の旬の美味をその場で味わえたり、ここでしか手に入らない佳味・珍味も買い求めることができます。

 

%e5%ae%89%e5%ae%85%e7%a4%be%e9%95%b7

岩船港鮮魚センター創業当時から勤め、現在は代表取締役社長の安宅 謙(あたか ゆずる)さん。岩船港鮮魚センターは、今から約40年前に岩船港の仲買人10名が集まって創業。安宅さんは高校卒業と同時に入社しました。

仲買人という目利きが買い付けてくる魚介が並ぶということで、創業当時から扱う商品には格別の自信をもっています。「魚離れ」と言われて久しい現在でも、おいしい・安いはもちろんのこと、専門店ならではの圧倒的な品ぞろえでお客様を喜ばせたいと安宅さんは話します。

 

それでは、岩船港鮮魚センターで人気のお土産を紹介していきましょう。

 

%e5%b9%b2%e7%89%a9%e3%81%8c%e3%81%9a%e3%82%89%e3%82%8a

干物各種

店内の一角を占める、岩船港鮮魚センターの干物コーナー。常時30~40種類もの地魚・旬の魚を使った干物がずらりと並んでいます。

%e5%8d%8a%e8%ba%ab%e3%81%ae%e4%b8%80%e5%a4%9c%e5%b9%b2%e3%81%97

サバやホッケといった定番から、寒くなるこれからがおいしいハタハタや地元で捕れたヤナギガレイ、脂ののったギンザケやトラウトサーモンの半身干しといった豪快な干物も専門店ならではです。

 

 

%e9%8a%80%e9%ae%ad%e3%81%ae%e3%81%bf%e3%81%9d%e6%bc%ac%e3%81%91

みそ漬け・西京漬け

ギンザケ・マス・アトランティックサーモンのそれぞれのみそ漬け・西京漬けを販売。漬け床は店のオリジナル。特にみそ漬けのみそにはこだわり、奈良橋醸造の「きうにみそ」を使い続けています。

%e5%b2%a9%e8%88%b9%e6%b8%afimage

イチオシはギンザケのみそ漬け。ふっくらとした身は脂がのっていてジューシー。独自調合の漬け床は上品な味わいで、ギンザケのうま味を最大限に引き出します。買ってから2~3日目がちょうどよく漬かっているとのこと。お土産にはもちろん、お歳暮などの贈答品にも人気です。

 

上記の干物やみそ漬け・西京漬け、たらこ・すじこなどの人気商品は、岩船港鮮魚センターのオンラインショップでも購入可能です。

 

 

%e9%ae%ae%e9%ad%9a%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%8a%e3%83%bc

新鮮な魚介類

岩船港鮮魚センターといえば、なんといっても鮮度抜群の魚介類。地元・岩船港で水揚げされたものを中心に、全国から集まった旬の鮮魚が並び、見ているだけでもワクワクします。

%e3%82%ba%e3%83%af%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%8b

%e3%82%ba%e3%83%af%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%8b%e3%81%ae%e3%82%bf%e3%82%b0

この日は、岩船港で揚がったばかりのズワイガニが並んでいました。まだ脚をばたつかせるほど活きがよく、ケースをのぞく人からは驚きの声が上がっていました。

 

創業以来、魚を扱う大型専門店として豊富な品数と買い求めやすい価格、そして何より「おいしい魚」を提供してきた岩船港鮮魚センター。プロの目利きで選り抜かれた品々を、ぜひ一度ご賞味ください。

 

 

 

%e5%a4%96%e8%a6%b3

岩船港鮮魚センター
所在地 村上市瀬波温泉3-6-38
電話番号 0254-52-1261
営業時間 8:30~17:00
定休日 不定休
公式サイト >>> http://www.iwafune.or.jp/

 

2019/08/27

さんぽく生業の里

%e7%94%9f%e6%a5%ad%e3%81%ae%e9%87%8cimage

 

日本各地で、今も脈々と受け継がれている古代布*。新潟県の北端・村上市のさらに端、山形県との県境に位置する山あいの集落、雷(いかづち)・山熊田(やまくまだ)では、現在もしな布*という古代布が織られています。
*古代布 …綿織物普及以前のその土地に自生する植物から作られた布のこと。
*しな布 …シナノキの皮で織られた古代布の一つ。

 

%e3%81%97%e3%81%aa%e7%b3%b8

しな布の歴史はとても古く、延喜式*の貢物に「信濃(しな)布」と記されていることから、そのころには、すでに織られていたと考えられています。
*平安時代中期に編纂された法令集。

 

現在では、先に書いた村上市雷と山熊田。そして、山形県鶴岡市関川の3カ所でのみ織られています。2005年には、経済産業省の伝統的工芸品にも指定され、産地である羽前(山形県庄内地方)の【羽】と越後(新潟県)の【越】を合わせて【羽越しな布】と呼ばれています。

 

しな布の歴史、しな布が出来るまでの工程等は下記をご覧ください。
>>> 羽越しな布

 

%e7%b3%b8%e8%bb%8a

今回、しな布の製品を紹介するにあたり村上市山熊田のさんぽく生業の里へ向かいました。ここでは、かつては農閑期の仕事であったしな布作りの様子が、一年を通して見学・体験*できます。
*各種体験は事前予約が必要です。

 

%e5%a4%a7%e6%bb%9d%e6%a0%84%e5%ad%90%e3%81%95%e3%82%93

%e5%a4%a7%e6%bb%9d%e3%83%a0%e3%83%84%e5%ad%90%e3%81%95%e3%82%93

さんぽく生業の里で働くのは、山熊田のお母さんたち。機織(はたおり)をするのは大滝栄子さん(写真上)。糸車を回すのは大滝ムツ子さん(写真下)です。二人とも、生まれも育ちも山熊田。70を越す齢ですが、しな布と向き合う姿は凛としています。

 

%e5%9c%8b%e4%ba%95%e5%8d%83%e5%af%bf%e5%ad%90%e3%81%95%e3%82%93

山北商工会の事務局長として、さんぽく生業の里の立ち上げに尽力し、平成12(2000)年の設立以降は、口下手な山熊田のお母さんたちに代わり、支配人として施設の営業・外交等を担当する國井千寿子さん。彼女にしな布の魅力について聞くと、自身が普段使っている小物類を見せてくれました。

 

%e5%9c%8b%e4%ba%95%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%ae%e3%81%97%e3%81%aa%e5%b8%83%e8%a3%bd%e5%93%81

左上から、眼鏡ケース、ペンケース、名刺入れです。どれも10年以上使っているとのこと。「頑丈ではないけれど、しなやか。使うことで赤みが増し、柔らかくなっていきます」。確かに、國井さんが使っているしな布の小物は、すべすべと触り心地が良く、ぬくもりが感じられる色合いです。人の手が触れるたび、しなやかに柔らかくなるしな布。その変化こそが、しな布の魅力なのかもしれません。

 

それでは、さんぽく生業の里で扱う、しな布製品を紹介します。

%e3%83%9a%e3%83%b3%e3%82%b1%e3%83%bc%e3%82%b9

%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%81

(写真上から)
ペンケース
(3,500円・税込)
ポーチ(4,500円・税込)

はじめてしな布を持つのなら、手ごろなペンケースやポーチがオススメ。使うたび手になじんでゆき、愛着を持って使い続けられることでしょう。赤の染めが施されたものには、山北特産の赤カブが描かれています。

 

%e3%81%90%e3%81%84-%e3%81%bf%e5%85%a5%e3%82%8c

ぐい呑み入れ(4,000円・税込)
※ぐい呑みは含まれません

ぐい呑みを入れて、持ち運ぶための小さな巾着袋です。日本酒が好きな方へ、ぐい呑みと一緒にプレゼントしたら喜ばれそう。小物入れとして使っても素敵です。

 

%e3%83%86%e3%83%bc%e3%83%96%e3%83%ab%e3%82%bb%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%bc2

テーブルセンター(1枚 10,800円・税込)

普段の食卓に彩りを添える、しな布のテーブルセンター。素朴な風合いは、和・洋どちらにもマッチします。経年による変化も楽しめる一枚です。

 

%e5%a0%86%e6%9c%b1%e3%82%b3%e3%83%a9%e3%83%9c%e3%83%90%e3%83%83%e3%82%b0

%e5%b8%bd%e5%ad%90

上記の他にも、名刺入れや小銭入れ、印鑑ケースといった小品。持ち手に村上木彫堆朱を施したバッグや帽子といった芸術品のような製品も置いています。

 

 

また、製品の一部は下記店舗でも取り扱っています。
堆朱のふじい
道の駅 笹川流れ 夕日会館
駅前観光案内所「むらかみ旅なび館」 

 

悠久のときを超え、今なお紡ぎ織られる古代布・しな布。現在は作り手の高齢化も進み、その存在はさらに貴重なものになりつつあります。

 

ぜひ一度、しな布の故郷・山熊田を訪ねてみてください。そして、しな布をはじめとした山間集落・山熊田のなりわいを体験してください。

 

しな布に触れ、それに携わる人たちと触れ合い、しな布や山熊田の奥深い魅力を知っていただければと思います。

 

 

 

%e7%94%9f%e6%a5%ad%e3%81%ae%e9%87%8c%e5%a4%96%e8%a6%b3

さんぽく生業の里
所在地 村上市山熊田325
電話番号 0254-76-2115
営業時間 8:30~17:00
定休日 お盆(8/12~20)、年末年始(12/29~1/7)、春分の日、秋分の日、11/4
公式サイト >>> http://www.iwafune.ne.jp/~sanpokusho/kaiin/nariwai/nariwainosato.html

 

先頭に戻る