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むらかみシュラン むらかみシュラン

 

村上市のおいしいモノを実食レポートします!

 

記事中で紹介しているメニュー料金・店舗情報等は
取材当時のものです。あらかじめご了承ください。

 

2026/08/25

村上市小国町「町屋Cafe 九兵衛庵」で静かな時を楽しむ

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(取材日:2026年8月6日)

およそ250年にわたり村上茶の伝統を守り続ける老舗茶舗、九重園[ここのえん]は、村上市街の特徴的な建物である町屋が並ぶ風景の一角にあります。今回は、店内に設けられた喫茶スペース、町屋Cafe 九兵衛庵[まちやカフェ-くへえあん]にて、ゆったりとお茶をいただいてきました。

 

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重厚で歴史を感じさせる外観、テンションが上がります。

 

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店内に入ると、ずらりと並ぶお茶の数々。さまざまなお茶にまつわる道具や調度品も目に入り、雰囲気も抜群です。

 

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のれん(字は長岡市の書道家・石丸雨虹[いしまる-うこう]さんによるもの)をくぐって奥へ進むと、通り土間の左右に座敷が現れます。天井を見上げれば、長い年月を支えてきた梁[はり]が。

 

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こちらが喫茶スペースの座敷です。奥には庭が望め、静かでゆったりとした空気が流れています。町屋部分は約250年前の建物ともいわれ、座敷は大正時代に増築されたものだそう。歴史を感じる空間で、穏やかなひとときを過ごせます。

ちなみに「九重園」という名は、宇治から招いた茶師・柳田九兵衛と、当時の当主・瀧波重兵衛の名前から一文字ずつを取って名付けられたそう。店名からも、この土地に根付いたお茶づくりの歴史が感じられます。

 

では、メニューを紹介します。

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お抹茶の他、煎茶・ほうじ茶・和紅茶のセットがあり、抹茶モナカやほうじ茶アイス、抹茶シェイク(夏季限定)といったお茶屋さんならではのメニューが楽しめます。せっかくなので、今回は気になるメニューをすべて頼んでみました!

 


 

まずは、お抹茶をいただくことに。

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お抹茶は、抹茶わんを選ぶことができます。今回は、お店の方にオススメの器を選んでいただきました。

 

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お抹茶セット(つきくさ)
1,430円・税込

お抹茶セットは3種類あり、中でもメニューに“★おすすめ!”とあった(値段も真ん中の)「つきくさ」をいただきました。濃茶・薄茶どちらでもいただける抹茶ですが、九兵衛庵では薄茶で提供されます。細密で軽やかな泡が口中で弾けて、爽やかな香りと甘みを放ちます。普段飲みなれない抹茶ですが、その入り口としていただくには最良と感じました。和菓子は村上市大町の早撰堂のものとのこと。

 

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夏季限定 抹茶シェイク
1,320円・税込

例年6月中旬~9月末頃まで提供しているという抹茶シェイク。薄茶用の抹茶「きりのもり」を使用していて、軽やかな香り&甘さ控えめ、抹茶なのにゴクゴク飲めてしまいます。こちらはテイクアウト(1,080円・税込)もできるので、まち歩きのお供にいかがでしょう。

 

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お煎茶セット(冷茶)
1,430円・税込

煎茶は、水出しの冷茶でもいただけるということで、今回は冷茶でいただくことに。使用しているのは、九重園の深蒸し茶「がぶのみ茶」。名前はなんだか豪快ですが、味わいはとても上品です。水出しでもきれいな色が出ていて、見た目からも涼しさを感じます。口に含むと苦みはほとんどなく、まろやかな甘みがふわっと広がります。村上茶の特徴である、まろやかな甘みと口当たりが存分に楽しめる一杯です。

 

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ほうじ茶アイス
770円・税込

個人的にオススメしたいのが、このほうじ茶アイスです。最初に運ばれてきた時は「お、結構量があるな……」という印象。ところが、一口食べてみると「こんなに食べれるのか(やったー)」と印象は一変! 口に入れた瞬間から、ほうじ茶の香ばしい焙煎の香りがふわっと広がります。さっぱりとした甘さで、口当たりも柔らか。どんどんと食べ進められます。……気付いたら、あっという間に完食してました。これはかなりオススメです!

 


 

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九重園を訪れたら、店内の道具類や調度品にも注目してください。上の写真は、村上藩主・内藤家から拝領した皆具[かいぐ]一式。皆具とは、茶道で使用する道具一式のことを指すそうです。格式の高い品であり、当時の村上藩主自身がお茶を点てていたことを伝えるものでもあります。お茶が単なる飲み物ではなく、当時の人々にとって大切な文化や教養の一つだったことが分かる品です。

 

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思わず目を引く黒看板、各テーブルに置かれた茶香炉、そして座敷から眺める庭。さらに、庭には地域ネコたちがのんびりくつろいでいる姿も。お茶を買う・お茶を飲むだけではありません。建物を眺め、道具を見て、そこに残る歴史に思いをはせる。そんな「ちょっとした楽しみ」が店の至るところにあるのも、長い歴史を持つ老舗ならではの魅力です。

 

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抹茶以外はテイクアウトができるようなので、これもうれしいところですね。ぜひ、まち歩きとともにお楽しみください。

 

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※過去の画像

そして、村上のまち歩きを楽しむなら、毎年9/15~10/15に開催される「城下町村上 町屋の屏風まつり」の頃がオススメ。この期間は、村上市内の町屋や商店等で代々伝わる屏風などが展示され、普段はなかなか見ることができない貴重な品々をご覧いただけます。もちろん九重園でも、大切に受け継いできた屏風等が展示されます。秋の村上を訪れるなら、ぜひこの時期を狙ってみてはいかがでしょうか。個人的にもオススメの季節です。

 

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町屋Cafe 九兵衛庵

所在地 村上市小国町3-16 九重園内
電話番号 0254-52-2036
営業時間 9:30~16:00(Lo)
※九重園の営業は17:00まで
定休日 元日
駐車場 10台

公式サイト
https://www.kokonoen.com/

 

2026/06/25

村上市鍛冶町「磯料理 八千草」で晩ごはんのつもりが宴会に

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気温もぐんぐん上がり、夏が本格的に訪れようとしている村上市。おいしい料理とうまい冷酒で夏を乗り越えませんか?

 

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今回は、村上市鍛冶町にある磯料理 八千草[いそりょうり-やちぐさ]におじゃましてきました。四季折々の旬の食材を丁寧に調理した料理は、地元の方も観光で来られた方も満足すること間違いなし! 確かな味と地物が楽しめると評判の飲食店です。

 

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今回の訪問はこの3人
ゆうは初めての来店です

 

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のれんをくぐり、いざ店内へ。

 

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店内の様子です。

 

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カウンター×6

 

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テーブル席(4人掛け)×5
宴会も可能です。

 

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カウンターから見えるメニューボードには、魅力的な料理名がずらり。季節の味覚やおすすめメニューの記載もあり! ご注目ください。

 

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定番メニューはこちら。

 

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ドリンクメニューも豊富です。村上の地酒もあり、料理とのペアリングを楽しむ方も多いそうです。

 


 

待ちきれないので、さっそく注文!

 

ビールはね、入れとかないと。
ということで、まずは……

 

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ジャジャジャジャーン!!
でましたーー!!

逆三角形のグラスに
キンキンに冷えたビール!

 

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泡が消えないうちに乾&杯!
文字通り、杯を乾かします。

 

続々と運ばれてきた料理を紹介していきます。コースメニュー(3,300円・税込~)は料理7品がいただけます。

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1,盛り込み

この日は左から、ゆり根のクリームチーズあえ・シオデ(山菜)・煮だこの3品。内容は日によって変わります。

 

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2,海そーめん

プチプチした食感の海藻を、そうめんのようにだし汁を付けていただきます。初めましての食感で、コース序盤から楽しめます。だし汁との相性も抜群!

 

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3,小鯛の焼き物

ふっくらとしていて絶妙な塩加減。やはり旬の魚の焼き物はうまい。

 

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4,あん肝

旬のあん肝は、この時期にぴったりの一品。紅葉おろしがいいアクセント!

 

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5,お造り

この日は、マグロ・赤貝・タコ・シマアジ・アカムツ(ノドグロ)と、旬の魚介のお刺し身5点盛り。見るからに新鮮です! 私はツンとしたいのでワサビを多めに溶きます。しょうゆには少し触れるだけ! これがツウの食べ方です。

 

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6,フグ唐揚げ

食べやすい一口サイズです。一つ食べ終え、冷酒を飲み、次はレモンを絞って一つ食べ、冷酒を飲み…… 夏はこれだ!と言わんばかりの無限ループ! 飲みすぎに注意しないと……。

 

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7,岩のり風おにぎり

コレはなんだ?!と思わせる銀色のかたまり(写真左)。アルミホイルの中は、のりのおにぎりです。アルミホイルに包んだまま30分ほど置いていただきます(のりをしっとりさせるのが重要だそう)。中にはタラコが入っています。岩のり風おにぎりには、これが一番合うんです!!

コースを締めくくる鉄板の一品。これを食べずしてコースは締められません。

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八千草は、単品メニューも豊富にあり、何を食べても間違いない!との噂を聞いたので、好きなもの・気になったものをたくさん注文しちゃいました☆

 

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キスフライ

揚げたてのキスフライにソースをたっぷりとかけ、いざ実食! サクサクの衣にビールが進まないはずがない。ボリュームがあり、食べ応えも抜群! ガッツリいきたい方にぜひ食べてもらいたいです。

 

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腸づめ

恐る恐る注文してみた、初めての「腸づめ」。見た目は、ほぼウィンナーだなと思いながら食べてみると、味はまったくの別物。燻製の食欲をそそる香り、ニンニクの効いたパンチのある味、これはリピート確定! この食べ物を今まで知らなかったことが残念です。八千草を訪れたなら、ぜひご賞味ください。やみつきになること間違いなしです!

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らーめんサラダ

八千草といえばコレ! 知る人ぞ知る常連メニューです。サラダと中華麺の相性が抜群! サッパリしてて、するっと食べられます。

 

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チーズハムカツ

常連メニュー②のチーズハムカツ。こちらも八千草へ来たら、ぜひ食べて欲しい一品です。サクッとした衣に、とろ~りとしたチーズ! お酒も進みますね。揚げ物でも重すぎない、食べやすさも抜群です。

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これは冷酒が飲みたくなるーー!!

ということで地酒もいただいちゃいました。

 

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がっつり食べて・飲んで・満腹の満杯!!
完全燃焼です。

八千草では、旬なものを楽しめるコースメニューを頼んで、他に気になった料理食べたいもの追加で注文するのがオススメです。素材の味を最大限に生かした料理は、おなかも心も満たしてくれます。魚料理に揚げ物、一品料理もどれを食べてもおいしい。店主のこだわりを感じ続ける至福の時間でした。

 

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われわれは個室でしたが、カウンターから常連さんと店員さんのにぎやかな声が聞こえてました。アットホームな店だなぁと余韻に浸りながら、最後の日本酒をグビッ。村上市へ観光に来た際には、夜の時間を八千草で過ごしてみてはいかがでしょうか?

 

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磯料理 八千草
所在地 村上市鍛冶町2-12
電話番号 0254-52-1213
営業時間 17:30~22:00(Lo 21:30)
定休日 日曜日、他不定休
駐車場 7台

 

2026/06/15

一人みシュランSpecial Edition「割烹 新多久」

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(取材日:2026年5月21日)

久しぶりの「一人みシュラン」(すがい注:一人で「むらかみシュラン」の取材へ行くこと)、誰かと一緒の食事も楽しいけれど、一人で気楽なごはんも好きな、すがいなおです。

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今回は、黒塀通り(安善小路)の一隅にあり、日本はもとより海外のグルメも訪れる割烹 新多久[しんたく]へ行ってきました。

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上がり口に飾られた盾やトロフィーの数々

新多久といえば『ミシュランガイド新潟2020特別版』で一つ星を獲得、『ゴ・エ・ミヨ2025』では3トック*(すがい注:ゴ・エ・ミヨは1~5トックで評価され、5トックが最高)が授与され、ことし3月に発表された『新潟ガストロノミーアワード2026』では、準グランプリのDIAMONDを受賞しました。
*トック(toque)とは、フランス語で「コック帽」のこと

「新多久の料理を味わうために、村上を訪れる価値がある。」そう言わしめる魅力がある店です。

 

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編集者から企画内容を聞く山貝真介さん(中央)・亮太さん(右)兄弟

で、前段が長くなりましたが(もう少し長くなるので、ここは読み飛ばしても結構です)、このような格式高い有名店へおじゃまできたのには理由があって……

毎年夏に、月刊『新潟Komachi』というローカル雑誌にとじ込まれる村上Komachiという企画ページがあります。ことしのテーマは「歴史と風土が織り成す美食の街へ(仮)」ということで、表紙には新多久の料理が使われるとのこと。その撮影に同行すると、なんたる僥倖! 撮影後の料理をいただけることに!! ついていって良かった!!!

 

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というわけで、今回は厳密にいうと「一人みシュラン」ではありません。モデルやエディター、カメラマンが忙しく働く中、一人優雅に料理を味わってきました。

 


 

さて、ようやく本編です。

 

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この日の献立。達筆でところどころ解読が難しい

新多久でいただけるのは「季節料理」。旬の食材を用い、その食材が最もおいしくなるように調理して提供するというものです。この日の料理が、翌日もいただけるとは限りません。使い古された言葉ですが、まさに一期一会の料理です。

 

では、まずは先附[さきつけ]から。

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写真手前は、山菜の赤コゴメ(コゴミとも)をすったエゴマとはちみつであえたもの。さらに粒のままのエゴマを絡めています。奥は、モミジカサ(シドケ、シドキとも)とクルミのあえもの。山菜の時期も終盤、旬の「なごり」を味わいます。

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山菜の次はアオリイカ。細かく包丁を入れて表面積を増やすことで、イカの甘みやねっとりとした食感を強調します。仕上げにミネラル工房の「白いダイヤ」(天然塩)とスダチの皮を散らします。

 

続いて、煮物椀。

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中央には、表面にだけ火を入れて、中はレアに仕上げたメバル(亮太さんが粟島沖で釣ったもの)。その上に、ごくごく細く刻んだニンジン、周りには刻んだウルイの葉がたっぷりと。色と食感のコントラストが素晴らしいです。

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器がまた美しく、ふたの内側には金漆で描かれたさまざまな貝、初夏の磯を表したものです。今~これからの季節に用いるお椀とのこと。和食のこうした心遣いが、海外のお客様の心にも響くのでしょうね。

 

お造りは、献立にあったスズキからアラに変更。

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さっと炙って皮の食感をよくし、身の脂を溶かしてうま味を引き出すとのことでしたが、アラの皮が焼けすぎないよう、薄くむいたダイコンの皮で覆います。

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この手間もあって皮はぷるんと滑らかな食感に、歯を押し返してくるような弾力の身と一体感が生まれました。野澤食品工業の「ふたなつ」にひと手間加えたしょうゆが、おいしさを際立たせます。

 

蒸し物は、葉タマネギの茶わん蒸し。

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鮮やかな葉タマネギのソースの下に、ゆるゆるとした茶わん蒸しが隠れています。ポタージュのような見た目でしたが、素材の味を十全に生かした和の味でした。

 

お凌[しの]ぎは、サクラマスの押し寿司。

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サクラマスの身に焼けた炭を押し当て、炭と焦げの香ばしい匂いをまとわせます。身と酢飯の間には、食感のいいレンコンや苦みのあるアケビの芽、そして、サクラマスの甘さを引き立てるため「かんずり」(すがい注:新潟県妙高市で作られている伝統的な辛み調味料)がちょっぴり用いられています。

 

お凌ぎの後の中皿。

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村上茶の新茶を水出しして、爽やかな苦みと香りを閉じ込めた新茶豆腐です。口中に残っていたサクラマスの脂を、さっぱりと押し流してくれます。

 

焼き物はイシダイ。

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絶妙な焼き加減で、皮も身もふっくら。皿の底には、スダチを効かせたダイコンおろし。仕上げに、いり米が散らされ、香ばしさと食感を加味しています。

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器に描かれた青モミジが、今の季節にぴったりでまたうれしい気持ちに。新多久の庭にもモミジがあり、この日は久しぶりの雨で艶々と輝いていました。上の写真は、新多久の玄関アプローチからの景色。黒板塀と庇の間から、庭の木々と安善寺楼門の屋根が見えました。

 

酢の物は、スズノメ(キツネメバルとも)と山菜のミズ。

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スズノメは、漬け地に漬け込んだ刺し身を皮目だけ少し温めています。下には、山菜の赤ミズを細かく刻んだジュレ状のものが敷かれ、ぬめりと食感の妙が楽しめます。

 

いよいよ料理も終盤、炊き合わせです。

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山ウドを交ぜ込んだ手作りがんもどき、アザミの芽、スナップエンドウの炊き合わせ。食材それぞれの持ち味や食感を生かした調理で、色合いも爽やか。全体としては優しい印象を残します。

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さらに注目していただきたいのが、左写真の矢印の先にあるモノ。こちらは、野澤食品工業の「しょうゆ玉」(右写真)と呼ばれるもので、しょうゆこうじやしょうゆを搾った際に出るかすを再発酵させたもの。新多久ではさらにひと工夫をして、炊き合わせに合う優しい塩味に仕上げています。

 

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お食事は、土鍋で炊いたアスパラガスごはん。食感がいいのはもちろん、米の一粒一粒にまでうま味が染み込んでいます。

 

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水菓子はサンショウのアイスクリーム。口中がサッパリ引き締まり、これまでの美味の数々を思い返しては、余韻に浸りました。

本日の料理は、お一人様11,000円・税込(16,500円・22,000円のコースもあります)でした。
※座敷利用の場合は別途席料がかかります

 


 

全ての料理を食べ終えて感じたのは、深い充足感。一皿一皿は全く違うのに、通底する流れに乗って、最後の一口まで運ばれてゆく感じ。満たされているけれど、「おなかいっぱい!」ではない(もちろん「食べ足りない」ではない)、心地のよい食後感に包まれました。

 

今回いただいた料理の一つが表紙を飾る村上Komachiは、月刊『新潟Komachi』2026年8月号(6/25刊行)にとじ込み予定です。割烹 新多久のほか、さまざまなジャンルの人気料理店が紹介されているので、ぜひお買い求めください。
※月刊『新潟Komachi』は、新潟県内の書店やコンビニエンスストア、スーパーマーケットなどで購入できます。また、amazonや雑誌のオンライン書店「Fujisan.co.jp」で取り寄せも可能です

新潟の街ニュース&ローカル情報 Komachi Web
https://www.week.co.jp/
※外部リンク

 

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割烹 新多久[しんたく]
所在地 村上市小町3-38
電話番号 0254-53-2107
営業時間 【昼】最終来店時間12:00
     【夜】17:00~21:30(最終入店時間19:00)
     ※昼・夜とも完全予約制です
定休日 火・水曜日
駐車場 13台

公式サイト
https://murakami-sintaku.com/

 

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