(取材日:2024年2月29日)
今回おじゃましたのは、岩船港鮮魚センター2階の海鮮処 番屋[ばんや]です。岩船港鮮魚センターの開業とともに営業を開始して40年以上、瀬波温泉に宿泊の方・観光で訪れた方、そして村上市民にも親しまれている店です。
岩船港鮮魚センター
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海鮮処 番屋
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瀬波温泉について
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今回はこの3人でおじゃま。
おっちゃんは久しぶりの来店です。
岩船港鮮魚センターは、岩船港と瀬波温泉街のほぼ中間、県道3号(日本海パークライン)沿いにあります。地元・岩船で水揚げされた鮮魚をはじめ、干物やみそ漬けといった加工品、お土産物等が豊富にそろいます。
周辺には、恐竜の滑り台が人気のいこいの森児童公園や八重桜の名所・諸上寺[しょじょうじ]公園、村上市スケートパークなどがあり、にぎわいのあるエリアです。
いこいの森児童公園
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諸上寺公園
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村上市スケートパーク
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番屋へ通じる階段は、岩船港鮮魚センターに入ってすぐの左手側にあります。階段の踊り場にあるのぼりが目印です。
階段を上ってすぐの場所に入り口があります。
「本日のおすすめ」等はここでチェック!
店内は、がっちりとした三角屋根の大きな家のよう。窓際に座ると、大きな窓越しに松林と日本海が見え、高い天井と相まって、明るく開放的な雰囲気です。一般客席(テーブル×イス)は最大80名が利用可能です。
一段高くなった大広間は団体客用(最大80名)。畳が敷かれていますが、テーブルとイスの席なので年配の方も安心して利用できます。
団体様メニューはこちらをご覧ください。
https://kaisen-banya.com/menu1.html
海鮮処 番屋>団体メニュー(外部リンク)
メニューはこちら。
こちらは『海鮮処』と看板に掲げているので、この店へ来たならば魚介をいただくものと思っていましたが、メニューを見ると、定食には魚介の他に「ひれかつ定食」や「鶏竜田揚げ定食」などもあります。どんぶりには、新潟名物「ひれかつ丼」(番屋秘伝のタレを使ったタレかつ丼)や手作りの各種カレーもあり、こうした味を求めて何度も訪れる人がいるとのことでした。
さて、おっちゃんはやはり海鮮を食べようと「番屋定食」を。5656Pさんは、店員さんから本日のおすすめを推されて「佐渡牡蠣フライ定食」。すがいなおさんは定番「海鮮丼」を注文しました。
番屋定食
1,800円・税込
番屋定食は刺し身がメインになります。かわいらしい舟に盛り付けられた刺し身が届きました。舟盛りです。こうした演出には、ほっこりしてしまいますね。
この日の刺し身は、ヒラメ・マグロ・ブリ・サクラマス・フグ・アカエビの6種類です。当然、季節によって魚は変わりますが、いろいろな種類の刺し身を食べることができるのはうれしいですね。
特にサクラマスが甘くて、ごはんにのせて食べると最高でした。フグなどというものは、いつ食べたか分からないくらい久しぶりに口にしましたが、コリコリした食感が気持ちよく、じっくり味わいました。刺し身は、それぞれのうま味が感じられましたが、冬場の魚は身が締まっていて、特に甘みが強いように感じました。
この日の汁物はガラ汁*でした。ガラは甘みのある白身魚で、運が良かったのか、私の好きな魚のほっぺたの部分でした。ほっぺたの身は、肉質がしっかりしていて歯応えがあり、いろいろある部位の中でも好きな部分です。うまかった。
*汁物は日替わりで、みそ汁になる場合もあります
その他に、鮭のみそ漬けがのった角皿と小鉢が二つ、あとは漬物。鮭のみそ漬けは、優しい甘みとうま味でごはんにしっかり合います。餅切りの身に少し焦げ目が付いていて、食欲をそそる色合いと見た目でした。
この日の小鉢は、糸こんにゃくなどをタラコと煮たものとひじきでした。どれもちょっぴり甘みが感じられ、例えるなら「おばあちゃんの味」です。田舎料理を食べているような、作り手の優しさが伝わってくる味付けでした。
※小鉢の内容は日替わりです
本日のおすすめ
佐渡牡蠣フライ定食(数量限定)
1,600円・税込
店員さんから「きょうは“佐渡ガキ”が入っていますよ!」と言われて、本日のおすすめをいただきました。まずはガラ汁をひと口、魚からいいだしが出ています。次にごはんをひと口、岩船産コシヒカリをガスで炊いているとのこと。汁物とごはんだけでもおいしい。
メインのカキフライは大ぶりのものが3つ。カキ好きにはたまらない大きさとボリュームです。佐渡の加茂湖で採れた真ガキで、番屋では冬季の仕入れがあった日にだけ提供できる限定メニューとのことでした。
それにしても、こんなに大きなカキフライは初めてです。口をいっぱいに開けてガブッといただきます。生パン粉の衣はサックサクッ、絶妙な揚げ加減です。中のカキは濃厚でふっくら、ぷりぷりでクリーミィー。まるでクリームコロッケを食べているかのようでした。
小鉢二つは番屋定食と同じ。ひじき煮は小鉢の定番で、もう一つは季節に応じて旬のものを使っているそう。春になったら、山菜やたけのこを使った小鉢が登場するそうです。手作りで気持ちがこもった愛情小鉢でした。
メニューも豊富な海鮮処 番屋さん、今度は家族と一緒に来たいと思います。
[補足]佐渡牡蠣フライ定食は、冬季間の仕入れがあった時だけ「本日のおすすめ」として提供しているメニューです。「本日のおすすめ」は、店舗入り口に貼り出されているので要チェック。また、通常メニューに「かきフライ定食」(1,500円・税込)がある他、夏季には地元・山北[さんぽく]や岩船産の天然岩ガキも提供しています。
海鮮丼
1,500円・税込
どんぶりのメニューから、「ちらし海鮮丼」と人気を二分する海鮮丼をいただきました。せっかく海鮮処 番屋へ来たのですから、ここはやっぱり海鮮丼でしょう!!
この日のネタは、ホタテ・アカエビ・イカ・マグロ・ブリの5種類。すでに漬けにされたものが、ごはんが見えないくらい、きれいに盛り付けられています。漬けダレは番屋オリジナルで、その内容はもちろん企業秘密。しょうゆの中に少しの甘みと酸味があり、このタレだけでもごはんがモリモリ食べられます。
お目当てだった魚介は当然おいしいのですが、ごはんや汁物、小鉢といったもののすべてがおいしいということに感動しました。店の方が手間暇かけて手作りされているということで、さもありなんと感服した次第です。
食事を終えて、何気なく周りを見渡してみると、知り合いの夫婦が仲良く食事をしていて微笑ましかったです。これからも大勢の観光客・地元の人たちにお出でいただきたいと願い、店を後にしました。
食べたいメニューがたくさんありました。次に来るときは「ほっけ焼定食」かな?
海鮮処 番屋
https://www.sake3.com/spot/1298
所在地 村上市瀬波温泉3-6-38
岩船港鮮魚センター2F
電話番号 0254-53-5352
営業時間 10:00~15:45(Lo)
定休日 不定休
※岩船港鮮魚センターに準ずる
駐車場 180台(大型バス用8台分)
※岩船港鮮魚センターと共用
公式サイト
https://kaisen-banya.com/