今回は、週末のみの営業・一日15食限定のそば屋 蕎麦のやませんです。つなぎを一切使わない十割そば。玄そばは、新潟県五泉市産を生産者から直接仕入れ、自家製粉したものをご主人が丁寧に打ち、提供しています。
この磨き抜かれたこだわりのそば、ぜひ食べたーい! 今回はこちらの5人でおじゃましました。
……とその前に、店舗までの道筋を紹介。国道345号線の福田交差点を塩谷方面(海側)へ。塩谷のメインストリートに出たら左折(荒川河口の方へ)。あちらこちらに貼り紙があるので、それに従います。
野澤食品工業の大きな木桶にも貼り紙。
稲荷山手前にも貼り紙。そして、この先の細い道を進んでいくと……
そば屋だけに許されたダジャレ「すぐそば」の貼り紙! その先、黄色いのぼりが立っているところが店です。
店の中はこんな感じ。
板の間と畳の部屋、座布団と座卓です。
そして、メニューはこちら。
実はこの日、冬季限定の「鴨南蛮そば」は品切れ。
うわーん! 残念(;´Д`) ちなみに、鴨南蛮そば(野菜天ぷら付き)はこんな感じです。
そのため、今回はこのようなオーダーになりました。
ざるそば
ざるそば(野菜天ぷら付き)
魚介天ざる
それではレポート、いってみましょう!
ざるそば(700円・税込)※小鉢・漬物付き
十割そばと聞いていたので、野趣あふれるそばを想像していたのですが、かなり細くてこしのある、洗練されたものでした。つゆ(野澤食品工業のしょうゆを使用)や小鉢、漬物もご主人の手作りとのこと。並々ならぬ情熱を感じる一枚でした。
そばを運んできたご主人、「最初の一口は塩で食べてみてください」とのこと。
卓上には塩(ミネラル工房「白いダイヤ」)が用意されています。
小皿に塩を取って……
少し付けて食べてみます……。コレ、うまーーいッ! そば本来のうま味、そして甘みが感じられます。ぜひお試しください!
ざるそば(野菜天ぷら付き)(850円・税込)※小鉢・漬物付き
この日の野菜天ぷらは、子持ち高菜・玉ネギ・サツマイモ、そしてカナガシラ。
そばの透明感にまずびっくり! そして細い!!! 喉越し最高☆ 天ぷらもさっくさくの衣でうまいっ! 季節の地野菜を使うそうなので…それも楽しみ♪♪ 最後に出してもらったそば湯も濃厚! でも、一番のツボはご主人とのおしゃべり。楽しいひと時でした♪
そばはいつも口にするものと比べ、細いので味はどうかな?と思っていましたが、コシもあり喉越しも良く、おいしくいただきました。そば湯も最高! 天ぷらもシャキとしていい感じです。一番感じたことは、ご主人のそばに対するこだわり、そばを愛する気持ちです。職人っぽさはあまり感じませんでしたが、料理にはこだわり、そばを大切にする気持ちが感じられました。迫力のある、気迫を感じるそばでした。「いつもそばにいたいなぁー」と思う人と行ってみたいお店です。
魚介天ざる(1,400円・税込)※珍味・小鉢・漬物付き
魚介天ぷらは、エビ・カナガシラ・ヤナギガレイ・キス、そして子持ち高菜、サツマイモ、玉ネギ。珍味はハタハタのマリネでした。
そばが細くて喉越しがとても良かったです。十割とは思えない白さもびっくりでした。つゆは野澤さんのしょうゆ、魚介の天ぷらは塩谷で水揚げされたヤナギガレイやカナガシラを使っていて、地元産のこだわりを感じました。小鉢の紅白の酢の物も季節感あって良かったです。たくあんも手製、そばも挽くところからとご主人のおもてなしも味わえました。ご主人のトークも含め、お友達に紹介したいお店です。
天ぷらはサックサクの衣にフワッフワな魚の身。素材も地元で間違いなし! そばはつなぎなしと思えない、細くしっかりとしていて、歯触り・喉越しも大好きなタイプ。「そばは秒単位で味が落ちていく」とご主人が教えてくれたけれど、私は経験不足でよく分かりませんでした。これから勉強を重ねていきたいと思います。
そして、そばといえば、食後のお楽しみ・そば湯。こちらのそば湯はかなり濃厚、とろとろで体にも良さそう。
ご主人「七味唐辛子をちょっと振るがオススメ」
よし、入れてみます。
ご主人「コレ、ちょっと試してみて」
そう言って差し出されたのが、写真左奥のBIRD EYE*という一味唐辛子。ササッと振って、ズズッと飲むと、か・か・辛い!一気に目が覚め、シャッキリしました。
※BIRD EYEは八幡屋礒五郎(長野県)の商品です
とまぁ、いろいろ教えてくださるご主人・小池孝行さんです。そば屋の主人といえば、頑固一徹・気難しいというイメージですが(私だけ?)小池さんの話は本当に楽しく、思わず膝を打つものばかり。お時間があれば、ご主人とのそば談義もお楽しみください。
最後に、今回のオフショット。
やませんの焼印(家印)が刺しゅうされたコースター。ジーンズ生地でオシャレ。
そば屋のだし巻き卵、おいしいですよね。
塩谷集落には、国の登録有形文化財(建造物)に登録された家や蔵、新潟県一低い山・稲荷山、鹽竈神社や円福寺といった由緒正しい寺社、地元の人に愛され続けるみそ・しょうゆ蔵など、見どころがいっぱいです。そばを食べた後は、塩谷散策もお楽しみください。
塩谷集落に立ち寄るモデルコース
●新潟県内一広い村上市の歴史縦断コース!
●むらかみステリー
蕎麦のやません
所在地 村上市塩谷1073
電話番号 0254-66-6894
営業時間 金・土・日曜日の11:00~14:00 ※金曜日は事前予約のみ
定休日 月~木曜日
公式サイト http://sobayamasen.web.fc2.com