
食欲の秋真っただ中の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか? 今回の「むらかみシュラン」は、ことし開店したばかりの寿司屋さん旬彩 皐月[しゅんさい-さつき]でランチをいただいてきました。
![]()
この2人で行ってきました。
旬彩 皐月は、JR村上駅から10分ほど歩いた山居町[さんきょまち]に店を構えます。店主の佐藤さんは村上市出身。「いつかは故郷で店を持ちたい」という思いを胸に、新潟市で20年以上にわたり調理の経験を積んできました。その後、この店舗との縁に恵まれ、2026年6月に奥様とともに念願の店をオープンしました。
店の目標は「村上の町寿司」。佐藤さん曰く、回転寿司と高級寿司店の中間にあるような、ランチでも居酒屋感覚でも、気軽に寿司を楽しめる場所を目指しているとのこと。食材は、旬のおいしい魚を各産地から仕入れつつ、地元の食材をメインに取り扱っています。地域の人たちはもとより、観光で訪れた方にも親しまれる店になっていく予感がします!

店があるのは閑静な住宅街の一角。駐車場は道路を挟んだ店の向かい側にあり、8台ほどが駐車できます。
※白線は引かれてないので、駐車の仕方については店の公式instagram(下記参照)をご覧ください



店内に入ると、カウンター6席と小上がりに4人掛けテーブル×3台・2人掛けテーブル×1台、素敵なインテリアでほっと和む空間です。
小上がりが広々としていて、小さなお子さん連れでも安心です。

席に着いて、まず目に飛び込んでくるのが「本日のすし」と書かれたホワイトボード。1貫から気軽に注文できる(1回の注文で10貫まで)そうです。ふらっと立ち寄って、日本酒と寿司を何貫かサラッと食べてパッと立ち去る、なんて粋な江戸っ子みたいなこともできちゃうということですね。さ、最高ですね……!!
その他のメニューはこんな感じです。




夫婦二人だけで切り盛りしているため、料理によっては提供までに時間がかかってしまうこともあるとのこと。来店前に電話か公式InstagramのDMで事前注文*がオススメです! また、上記メニューの他、小学生以下のお子様向けに「まんぷくセット」(950円・税込)もあります。ベビーからキッズまで大歓迎!だそうです。
*「 得!海鮮丼」「得!握り」(ともに1,100円・税込)は限定5食・来店先着順のため予約不可
⇩さて、今回われわれが注文したメニューがこちら⇩

青砥武平治御膳
1,950円・税込
私がいただいた青砥武平治御膳。ネーミングの由来は、店主が「この御膳は何だろう?」と村上に興味を持ってもらえる名前にしたいと思い、名付けたそうです。
≫青砥武平治とは
青砥武平治[あおと-ぶへいじ](1713-88)は、鮭の母川回帰の習性を利用して、三面川に分流・種川(たねかわ)を考案した江戸時代の村上藩士です。武平治の考え出した種川で、世界初の鮭の自然ふ化増殖に成功しました。このことから、三面川にたくさんの鮭が遡上するようになり、村上の鮭文化の礎を築いた人物といわれています。
イヨボヤ会館>イヨボヤ会館について>青砥武平治
https://www.iyoboya.jp/aotobuheiji/
※外部リンク
この御膳には村上の味が大集結!! 塩引き鮭・刺し身2種盛り・ごはん・みそ汁に、村上の郷土料理である大海と豆腐寄せまで付いた豪華御膳です。

まずは、村上を代表する鮭料理の塩引き鮭。塩分は控えめで、さらに大根おろしが付いていて、さっぱりといただけました! 塩引き鮭の醍醐味は、なんといっても皮までおいしいこと。ん~! 脂がおいしい!

次は大海。一般的には「だいかい」と読みますが、旬彩 皐月では「だいげ」と呼んでいるそうです。私の祖母もそう言っていたなぁ。
村上では、冠婚葬祭などにごちそうとして出てくる郷土料理です。旬彩 皐月の大海は、サトイモやニンジン、ゴボウ、鶏肉、シイタケ、糸こんにゃくの他、豆モヤシやちくわが入っていて、それぞれの具材のうま味が出た優しい味で、おかわりしたくなるくらい美味でした。大海は、村上を訪れて食べていただきたい料理の一つです。

小鉢の豆腐寄せは、村上のソウルフード。道の駅や直売所などでも販売されている人気料理の一つです。旬彩 皐月の豆腐寄せは、豆腐とクルミが入っていて、甘さ控えめなので、いくらでも食べられるおいしさでした。

みそ汁のアラ汁は、何種類もの魚のうま味が凝縮しています。これから寒くなると、より一層体に染みわたるような味わいでした。

ごはんは新潟三大銘柄米の一つ、岩船産コシヒカリを使用しています。かむほどに甘みを感じるお米は、塩引き鮭との相性抜群ですね。この他に刺し身や漬物もあり、大・大満足の村上満載の御膳でした。次回はお寿司をいただきたいなと思います。
![]()

上海鮮丼
2,500円・税込
この秋の新メニュー、上海鮮丼をいただきました。

ご覧ください、刺し身のオールスター感謝祭のようなこの迫力を! サザエ・中トロ・ヒラメ・マダイ・コウイカ・メバルなどなど、丼の上に所狭しと飾られた旬の海の幸は、なんと合計10種類! 刺し身の一枚一枚がかなり大きめに切られていて、「上」を冠した海鮮丼の貫禄を感じます。
感動したのは、どのネタも素材本来の味が濃厚なこと! ワサビやしょうゆを付けずとも、素材の味がしっかりと口の中に広がります。このレベルの刺し身を、この大きさでいただけるなんて…… なんだか、ものすご~くリッチで豊かな気分になりました!
それから、私は寿司屋さんの卵焼きが大好きなので、卵焼きがとってもおいしくてテンションが上がりました! 卵焼きがしっかりおいしいと、良い寿司屋さんに来ているってしみじみ実感してうれしくなるんですよね……。
※個人的見解です

小鉢のひじきの煮物とみそ汁(アラ汁)も、食べた瞬間にほっと体がほどけるような優しい味付けで、箸休めにぴったりでした。
海鮮丼は、季節によって旬の食材を選んでいるとのことで、刺し身のラインナップがその時々で変わるそう。季節の移ろいとともに、またぜひ食べたくなりました。頑張った自分へのごほうびランチや、観光で来られた皆様にもオススメしたい逸品です!
![]()
食事の後、店主の佐藤さんに少しお話を伺うことができました。
開店から約3カ月が経った現在、店内にはランチを楽しむ女性グループや家族連れの姿が多く見られます。さらに夜には、お酒を楽しまれた方が「シメのラーメンの代わりに寿司が食べたくて」とタクシーで足を運んでくれることもあるそうで、幅広い層の方々に利用されているとのことです。
開店時期がちょうど村上大祭直前だったこともあり、「この3カ月はいろいろとバタバタしてしまったので、これからしっかりとメニューを整えていきたいです」と佐藤さんは振り返っていらっしゃいました。
そんな佐藤さんは、仕入れの際、毎日のように村上の食材の「質・量・安さ」に驚かされているのだとか。今回いただいた、素材の持ち味を生かした料理や「旬の食材を使う」という真摯な姿勢からは、 佐藤さんが食材のポテンシャルをいかに信頼し、敬意を払っているかがひしひしと伝わってきました。村上市外で長く調理経験を積んだプロの方に「村上の食材はすごい!」と言ってもらえることは、一地元民としても本当にうれしく、胸が熱くなる思いでした!

最後に、私の座った席からずっと見えて気になっていた、障子に映る塩引き鮭のイラストについて聞いてみました。

……てっきりイラストだと思い込んでいたこちら、なんと奥様の作られたワイヤーアートの塩引き鮭だそうです! 障子に影が映り込む仕掛けも含めて、すごく素敵でほっこりしました。
「村上の町寿司」を目指しているという佐藤さん夫婦の真摯な思いが、料理からも店のしつらえからもひしひしと感じられた取材となりました。さまざまな場面で「ちょうどいい」寿司屋さん、これから私もプライベートでいろいろ利用させてもらおうと思います。ごちそうさまでした!

旬彩 皐月[しゅんさい-さつき]
所在地 村上市山居町2丁目6-14
電話番号 070-9109-7975
※事前予約推奨(電話または公式InstagramのDMから)
営業時間 【昼】11:00~13:30
【夜】17:00~21:00
※ラストオーダーは各30分前です
定休日 水・日曜日
駐車場 約8台分
※道を挟んで向かい側にあります
公式Instagram
https://www.instagram.com/syunsai.satsuki/