取材日:2025年5月下旬
今回訪れたのは、日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」から車で約8分の場所にある峠のめし屋 桃川農園です。
村上市桃川[ももかわ]で、こだわりのはさがけ米や野菜・果物を育てている桃川農園。2023年に桃川農園ベーカリー、そして2024年11月には峠のめし屋をオープンしました。特別栽培米の大きなおにぎりや自家製野菜を使った料理は、田舎らしさ・農家らしさ全開で、旅気分も味わえると遠方から訪れる方も多いそうです。
【Take Out!】「桃川農園ベーカリー」で旬の野菜が主役のパン
※2023年8月10日公開
おち・ゆでたまご・うみの3人で行ってきました!
入り口はこんな感じになっています。のれんの他、ちょうちんやのぼりも白で統一していておしゃれです。
内装は、黒を基調としていて落ち着いた雰囲気です♪
桃川農園が経営するおにぎり屋なだけに、店内ではお米(新之助・コシヒカリ)が売られています! また、ジェラートに使われているソースやしょうゆ、旬の野菜・果物なども販売しています。
それではメニューを見ていきましょう。
こちらは本日のおすすめメニューです。オークリッチの平飼い卵・野芳卵[やほうらん]を使ったTKG(卵かけごはん)、野澤食品工業のみそを使った焼きおにぎりは数量限定です。
定番メニューはこちら。
人気の「選べる一汁一菜セット」は、7種類あるおにぎりから好きなものを一つ選ぶことができます。おにぎりは単品の注文もOKなので、今回は全種類を頼みました!!
選べる一汁一菜セット
1,280円・税込
セットのおにぎりは、ほぐし身がちょこっと顔をのぞかせた「塩引鮭」を選びました。やはり、村上っ子は塩引き鮭ですね! 中にもたっぷりほぐし身が入っています。塩味とうま味が詰まった塩引き鮭はごはんにぴったり。
おにぎりと同じ皿には、漬物・野菜・お肉がのっています。野菜のドレッシングにはニンジンが使われており、食感を残すため、1本ずつ手ですりおろしているそうです。ニンジンだけのドレッシングは苦手という方もいると思いますが、とても甘くて野菜とマッチしていました。お肉は鶏肉のハニーマスタードソース。鶏肉とソースの相性が抜群で、何個でも食べられそうでした。
一汁(みそ汁)には、キャベツ・ワラビ・ブロッコリーが使われていました。こちらは季節によって具材が変わるそうです。野菜のうま味とみそが合わさって、とても優しい味でした。おにぎりとの相性もバッチリ!
≫写真下から時計回りに
塩(300円・税込)
山北地区にあるミネラル工房の塩と岩船産コシヒカリを使用した塩おにぎり。お米の甘みと塩のバランスが良く、素材のおいしさがダイレクトに感じられます! 峠のめし屋で使うお米は、桃川農園の新之助かコシヒカリで、この日はコシヒカリでした。どちらも特別栽培で県の認証米になっています。
梅干し(350円・税込)
てっぺんに梅干しがちょこんとのったおにぎり。これは今はやりの、具をあえて上にのせるオシャレおにぎりだな?と思ったのですが、中にも梅がたっぷり。具の量ももちろん、おもてなし感満載でした。
昆布(350円・税込)
おにぎりの定番、甘じょっぱい味付けの肉厚な昆布がたっぷりで、昆布のうま味が口いっぱいに広がります。
味噌焼きおにぎり(400円・税込)
みそを付けて香ばしく焼いたおにぎり。ちょっと薄味かな?と思いきや、食べ進むごとにちょうどいい塩味が続きます。焼き目もちょうどよく、飽きることなくパクパクとかぶりついてしまいました。
季節替り(大根菜)(350円・税込)
季節の食材を具にしたおにぎりで、この日は大根菜でした。しょうゆで炒った大根菜がごはんにたっぷりまぜ込まれており、ひと口頬張ると、ほのかなしょうゆの香ばしさと大根菜の爽やかさが広がります。これから夏に向けては「しそみそ」のおにぎりを考案中とのこと。
味噌(300円・税込)
野澤食品工業のみそを使っています。みその味がちょうどよく、さっぱりした味でした。食べる前から香ばしい匂いが広がり、食欲をそそります。味がしっかりしているので満足感たっぷりです!!
≫一番上の写真より
たらこ(400円・税込)
たらこがぎっしり入っているのでペロッと食べてしまいました。たらこ好きにはたまらないおにぎりだと思います! ちょこっと出ている具材がなんともかわいらしかったです。
村上産コラボTKG
1,320円・税込
こちらのメニュー、平皿の料理やみそ汁は「選べる一汁一菜セット」と同じですが、ほかほかと湯気が立つあったかごはんとともに、艶々と光輝く卵がお盆に載せられやってきました。ごはんは岩船産コシヒカリ、卵はオークリッチの野芳卵です。
まず、卵をほぐしてごはんにとろーりとかけると、白いごはんにきれいな黄色が映えます。ここに、野澤食品工業のしょうゆ「二年熟成醤油 ふたなつ」をかけて頬張ると…… ごはん・卵・しょうゆという、とてもシンプルな組み合わせなのに、思わずかき込みたくなる幸せなお味に。長期熟成を経たしょうゆを使うことで、ごはんと卵のうま味とコクがますます引き出されているようにも感じます。
ジェラート
500円・税込
体に優しい、シンプルでぜいたくなおにぎりをいただいた後はデザートです。
甘くて柔らかなバニラアイスに、桃川農園で生産している紫いもの特製ジャムがかかっています。紫いもは、アントシアニンが豊富に含まれており、きれいな紫色で甘さ控えめの爽やかなジャムです。トッピングのラスクも、桃川農園が経営する向かいのベーカリーで作られたもの。サクッとした食感がいいアクセントです。
サツマイモのジャムは3種類(むらさきいも・紅はるか・シルクスイート)あり、店内で販売もしています。
こちらは桃川農園の田んぼです。桃川農園では、化学肥料を減らし、桃川農園の稲わらを食べた村上牛の牛糞を使った堆肥を田んぼや畑に戻すという循環型農法を実践し、土づくりからこだわっています。
小麦も自家生産していますが、小麦粉はベーカリーのパンに、製粉の過程で出る「ふすま」はオークリッチに提供され、鶏の飼料になります。その鶏が産んだ卵が峠のめし屋で提供されるという、まさにここにも桃川農園の循環型農法の理念が息づいているように感じました。
園主の佐藤譲[ゆずる]さんは、「うちのおにぎりやパンは、添加物が入っていない分、日持ちはしないけれど、混じりけのない『純粋なごちそう』だし、米と季節の野菜の組み合わせという、一見質素かもしれないこの組み合わせが、体が受け入れる『真のごちそう』だと思う」とおしゃっていました。季節と土と水の恵みを大切に、おいしくいただく。こういうシンプルなことが、私たちの心や体をもつくるのだな、と感じたごはんでした。
峠のめし屋 桃川農園
所在地 村上市桃川474
電話番号 0254-75-5529
営業時間 [月・金]11:00~14:00
[土・日・祝]11:00~16:00
※ランチセットメニューはLo 13:30まで
※お支払いは現金またはPayPayでお願いします
定休日 火・水・木曜日、その他不定休あり
※詳細は公式Instagramでご確認ください
駐車場 7台
※この他、第2駐車場もあります
公式サイト
https://momokawanouen.com/
公式Instagram
https://www.instagram.com/momokawanouen/