2022年も6月後半、いよいよ夏が近づいてきました。夏を元気に乗り切るコツは、やっぱりおいしいものを食べることだよね。
今回はこの3人でレポートです。
今回おじゃましたのは、2021年11月に開店したばかりの手打ちそば すみれ。この店のご主人とは、旧知の間柄のおっちゃんです。しかし、まさか自分の店を開くとは思ってもいませんでした。
当時からご主人のそば打ちがプロ並みであったことは知っていました。そばの切り方がとてもきれいにそろっているのです。また、コーヒーの焙煎にもかなり入れ込んで研究していたことは知っていました。
さて、開店したばかりの香りがする店内はご覧の通り。16人ほど座れるようです。
定番のメニューもありますが、“夏季限定”などと書かれたボードを見てしまいました。いつものように限定モノには弱くて、そちらに目がくぎ付けになりました。今回はこの中から選ぼうと決めたのです。
5656Pさんは、夏季限定メニューから「夏野菜の冷しそば」を選び、すがいなおさんは定番メニューから「天ざるランチ(冷)」、おっちゃんは「夏野菜のカレーそばランチ」を注文しました。
夏季限定・夏野菜のカレーそばランチ
1,000円・税込
つけ汁(下の写真)は、カツオだしにしょうゆやみりんを合わせたつゆにカレー粉で調味しています。地元で採れたナスやピーマンの素揚げ、柔らかな豚バラ肉のチャーシューが入り、ここへそばを入れて食べるのです。
そばは、地元・朝日のそばの実を石臼で自家製粉した九割そば。相変わらず細くきれいにそろっています。最初はそばだけ摘んで、そばの味を楽しみました。ご主人の優しい人柄が伝わってくるような味わいで、のど越しもいいです。しっかりと氷で冷やし、締められていました。
次に、そばをつけ汁に入れてすすります。カレーのスパイスが効いています。普段、市販のカレールゥしか使わないおっちゃんには、カレー粉そのものが新鮮です。ピリリと舌を刺激する辛さに「プロは違うな」と改めて感心したのです。
小さく握られたそばの実ごはんは、形もかわいらしく、ほのかな塩気でおいしかったです。
奥さんが漬けた浅漬けも野菜の甘みを感じるいい味でした。野菜と塩だけで、他のものは入っていないそうです。
食後には自家焙煎コーヒーをいただきました。銘柄は日替わりで、きょうはモカでした。コーヒーにも並々ならぬ情熱を注ぐご主人、そのこだわりを感じながらいただきました。
夏季限定・夏野菜の冷しそば
850円・税込
夏季限定の言葉に誘われてチョイス、冷たいそばの上には、色鮮やかなトマトとキュウリ、そしてチャーシューがのっています。ひと口食べると、サッパリとしたつゆがそばに絡んで、暑い日にはぴったりのお味でした。
つゆは、かつおだしの風味に柑橘系の味がほのかにします。何が入っているのかご主人に聞いたところ、夏野菜に絡めた自家製ドレッシングのレモンがつゆと合わさり、サッパリとしたつゆになっているとのことでした。いつも食べているそばつゆとは違っていて、レモンの酸味が食欲をそそります。
夏季限定メニューは9月頃まで提供予定とのこと。ぜひこの夏に食べてみてください!
天ざるランチ(冷)
1,350円・税込
上の二人が夏季限定に心を奪われてしまったようなので、私は定番メニューから大好物の天ざるを。おなかが空いていたのでランチセットにして、そばの実ごはん・飲み物(もちろん自家焙煎コーヒー!)もいただきました。
そばは色白な九割そば、断面がキリッと立っていて格好がいいです。そばつゆは、だしにかつお節の厚削りを使い、こちらもしっかりとした力強さを感じます。そばとつゆ、この二つが見事に調和していて清々しい。
天ぷらは、この日はイカ・エビ・カボチャ・ナス・ピーマンでした。衣はさっくりとあくまで軽く、素材のうま味・甘みが引き立っていました。
食べ終わり頃にはそば湯が出てきて、そばつゆを割っていただきました。これをいただくとホッとします。ボリュームもちょうどよく、気持ちよく食べ終えました。ごちそうさまでした。
かつて同じ職場の事務職としてともに働いたご主人が、意を決して地元・朝日に開いたそば屋です。村上市内はもちろん、新潟市や山形からもこの店を目指していらっしゃるお客様もあるとお聞きし、皆様から長く愛されるそば屋になるよう祈念して店を出ました。
手打ちそば すみれ
所在地 村上市早稲田220
営業時間 11:30~14:00
定休日 火・水曜日
駐車場 7台