HOMEおすすめ特集 > 昔のことせ! ~村上むかし語り~

昔のことせ! ~村上むかし語り~ 昔のことせ! ~村上むかし語り~

当コンテンツは村上商工会議所が毎月発行する
「むらかみ商工会議所ニュース」で連載中の
『村上市史異聞』を転載したものです。

 

 

著者である大場喜代司さんが
村上の昔のことを、あれやこれやと語ります。

 
***
著者の郷土史研究家・大場喜代司さんが
2024年3月27日にご逝去されました。
村上市の郷土史研究に多大な功績を残された
大場先生のご冥福をお祈り申し上げます。
***

 

%e6%98%94%e3%81%ae%e6%98%94%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%a8%e3%81%9b%ef%bc%81420x236 
2008~2015年に書かれたものはこちら。

2020/10/01

141 古写真に見る大正時代の荒川町(2)

%e6%98%94_%e8%8d%92%e5%b7%9d%e7%94%ba2
諸機械機関類 自轉車修繕所(岩船郡金屋村/小野七十七君)

 

 

金屋の一景観で、写真の説明には「諸機械機関類」とあって、もう一つは「自轉車修繕所」とある。さて、「諸機械」とは一体なんだろう。店先には、それを指すものはないようだ。金屋の表通りであろうが、平屋の屋根は石置きで、店舗らしい様子もない。

 

村人のたまり場になり、終日、寄り合っては去り、寄り合っては世間話にうち興じていた店か。数台の自転車は、その寄り合い客の乗ってきたものかもしれない。どだい自転車屋は、そうした世間話のたまりではあった。

 

この右の建物は農家であろうか。荒壁のみで、下見板なぞは見えない。

 

江戸時代には、一橋藩領17村の中心で、統治する役所は村中央の東寄りにあった。また、米沢往還道から出羽道を結ぶ地点でもあり、衣類や日用品、食品などを供給する店などもあったから、街村(がいそん)*的な景観の村であった。
*街道に沿って帯状に発展した集落

 

『新潟県肖像録』の中の村上市内の写真は、これでネタ切れになった。
次回からは、他に集めた古写真を紹介する。

 

 

 

大場喜代司
『むらかみ商工会議所ニュース』(2019年10月号掲載)村上市史異聞 より

 

目次

先頭に戻る