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昔のことせ! ~村上むかし語り~ 昔のことせ! ~村上むかし語り~

当コンテンツは村上商工会議所が毎月発行する
「むらかみ商工会議所ニュース」で連載中の
『村上市史異聞』を転載したものです。

 

 

著者である大場喜代司さんが
村上の昔のことを、あれやこれやと語ります。

 
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著者の郷土史研究家・大場喜代司さんが
2024年3月27日にご逝去されました。
村上市の郷土史研究に多大な功績を残された
大場先生のご冥福をお祈り申し上げます。
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2008~2015年に書かれたものはこちら。

2020/09/01

140 古写真に見る大正時代の荒川町(1)

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鉄道公認運送店(岩船郡保内村坂町/田中悌次君 )

 

 

坂町に鉄道の駅舎が設けられたのは、大正3(1914)11月1日のことであった。村上と中条間の村上線開通に伴った駅舎であった。ついでに述べると、米沢と坂町間の米坂線は昭和11(1936)年の開通である。

 

写真の家屋には、「鉄道公認運送店」のキャプションが付いている。駅舎の設置によって急増した貨物の取りさばき所であろう。

 

田園地帯のただなか、貨物扱いの店舗がポツンと建ち、以後、次々と家屋が建ち並んで、駅前の景観が出来ていったであろうことは想像に難くない。

 

切妻の大屋根下にはガラス戸が陽に映え、下の下屋庇(げやひさし)は左右に張り出しているか、左端は角か、正面は駅舎に向かった西向であろうか。屋根材は板かトタンか、瓦葺きには見えない。下方の下見は板材か、ガラス戸の店舗は駅前広場とともに荷物の扱いの便を考えた造りのようである。

 

 

 

大場喜代司
『むらかみ商工会議所ニュース』(2019年9月号掲載)村上市史異聞 より

 

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